感情認識技術 2006.05.11
ローカル紙が好きで東京新聞をとっているのですが、今日はこんな記事がありました。
「『心の色が見える』~感情を解析し、ビジネスの種に」
内容は、以下のとおり
- 声のリズムや指先の血流量から、感情パターンを数値化し、サービスやゲームに活かすという「感情認識技術」が注目されている。
- 対顧客サービスではすでに実用化の段階にある
- 応対受付オネーチャンのCGソフトの場合
→声の調子からイライラや怒りを認識し丁寧な応対に変える
- コールセンター・システムの管理ソフトの場合
→声の調子から快/不快を数値化し、顧客の満足度がどのように代わっていったかを
グラフ化して統計情報として利用する
- 携帯電話で、相手の感情がわかるようになる等、アイデアはたくさんある。
- 脳科学との連携で、今後ますますの発展が予想される。
- 科学の発展には負の側面がつきもの。人と人とのコミュニケーション力の衰えにつながらないように配慮が必要。
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要は生体認証とウソ発見器の合体・発展型です。おもしろいですね。脳科学や生理心理学と合わさったら、大変なことになりそうです。
ストレス要因について、効果 的な因子が見つかったら、接客業や医療、研究開発などいろんな場面で利用できそうです。
コミュニケーションツールとしてのITに関わるなら、仕事でやってみたい分野ですね。
否定的にみていくと、難しい面もありますね。
- ほんとに業務に使えるようなデータがとれるか?
→集計して統計利用するのであればイメージしやすいが、不特定多数を対象にその1人の感情を認識してサービスするのは難しい気がする。人それぞれやからねーでもウソ発見器はあたるんだから、研究のがんばり次第かもしれないですね。生理心理学者が儲かり始めるか?
- コミュニケーション・ツールに使うのはどうか?
→例えば携帯を耳に当てると脳波を読み取って、軽い興奮を表すピンク色が相手の携帯の待ち受け画面に出る、とか、気持ち悪いと思うのは僕だけでしょうか。
しかし今、携帯電話を若者が持っているのが当たり前であるように、近未来のちびッコはそういうのが普通になるのかもしれません。
僕はもう古い世代の人間なので、たぶん歳いってもダメですね。少なくともプライベートの関係では、機械に頼らずやりとりしたいですね。仕事でお客さんのことが
わかるなら、使ってもいいかもしれませんが。つまり、「人間関係が管理されるべき局面はどこか?」を見極めることが肝要ですかね。
大丈夫か、近未来のこどもたち。ウソをつくには脳波までウソをつかないといけなくなってしまったら。新種の神経症や、デジタルディバイドが生まれそうですね。
脱線してきたのでやめます。
Thanks You for your patient reading....
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