居酒屋の厨房で、新メニューの串揚げを作っていたころの日記より。

串カツ視察(大阪・八重勝)         2003.10.1

単位を落とした妹が、トップページを見て言いました。
「お兄ちゃんのこの絵はとっつきにくい。まるでおっさんや。
もっとウケを狙って、キラキラの目とかにしたらいいんや!
MLで皆に聞いてみたらいい。とっつきにくいか、否か。否と応える者、一人としているまい」
最後の方は何重否定?よくわからないが、え、そうなの?
よかれと思ってたのは一人相撲?若者にはだめなの?

気を取り直しましょう
今日は本場の串カツを食べてきました。
大阪の地下鉄御堂筋線動物園前駅で降りてすぐの「ジャンジャン横丁」。
通天閣のすぐ近くの下町で、大阪で一、二を争う治安の悪いところだそうで、
夜中は「車から降りて歩いてはいけない」のだそうな。
串カツ屋、寿司屋、立ち食い蕎麦屋、雀荘、将棋場ぐらいしか見当たりません。

その中でも一番人気の、行列ができる串カツ屋が、今日行った「八重勝」。
店内は、フライヤーを二個設置して、40人ぐらいはカウンターにぐるっと
座れるようになっています。店の人は表に6~7人、裏に2~3人というところでしょうか。

串のメニューは、一本100円~450円まで。一番高いのはカキ。季節ものですね。
目玉は串カツ(牛)3本300円、どて焼き3本300円。
それほど凝ったものはなくて、素材を活かした食べやすい串がたくさん仕込まれています。うちの店で出してるような牛ももアスパラ巻きとか、レンコン肉詰め、ササミ梅とかはないんですね。
カボチャはもともと茹でてあるものを一口サイズにして、串にさしてます。チーズ、シュウマイもよく出てました。

で、味はというと、すさまじく美味い。もう次元が違います。脱帽です。
衣のつき具合、ソース、素材の味の出方、三者それぞれがアルフィーのように
美味しさのハーモニーを奏でるわけです。
衣は、おそらく小麦粉、水、卵、山芋等をうまいことまぜたお好み焼きのネタみたいなやつ(濃さは結構重め、色は白っぽい)をつけて、そこにパン粉をざっとつけるかんじ。脂が表面にのっている肉とかは、衣が浮いてネタとの間に空洞ができ、そこにソースが溜まります。これがビールと合うったらもう、大変ですよ。

いやー行ってよかったです。山芋はわりと単価高いので、うちの店では衣には使えないだろうけど。

とにかく、うまいもん食わんと!

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